あるヒトの言葉

人は、人の親にならなければ、大人になれない。

ある意味そうなんだろうなーと思いますよ。叔母を見ていると。
両親と6歳年上の兄貴と叔母。そういう家族構成だったし、母親――ワタシにとっては祖母ですが――はすごく過保護な人だし。
なにかを言うときに、小さい子のように何度も繰り返すのよ。それを…言いたいことをちゃんと聞いてくれる人がないと、特にね。喋り方もすごく甘えた調子になるんですよ。もう、40も後半の人が。
可愛がられてる弱者――子供がよくやりそうな手段だなーと。ちょっと離れたところから、聞いて聞いてーってヤツっすよ。

なんか…なぁ……。
あー…いや、その行動が、だから大人じゃないって言ってるわけじゃないんですけど。んー…違うか、そういう意味なのか。
なんと言いますかね……「母親」だったら採らない行動、になるのかなーと。ワタシのイメージとして、そうやるの「子供」の特権、だと思ってるから、かしら…。

少し子供っぽい行動っていうのでなければ、前書いたかな……姉貴の就職おめでとうっていうお食事のときに、サバイバルになった場合死に易いのは若い連中だねー！って大きな声で言ったのとか…。
なんか……それは大人か子供かというよりも、いろんな世代の人間がいるところで言うべき台詞ではないよな、と思うのですよね。たとえば同年代の友人たちと飲みに行って、そこで言うなら問題ないと思うのね。
でも、その食事してたとき、すでに連れ合いに先立たれてる人間だっていたのよ。それは叔母の母もそうだし、母の母だってそうだ。そういう人もいるところで、たとえ冗談だとしても、言うべき内容ではないんじゃないかなーと。
まぁ、ワタシだって何も考えずに、周りにとって不愉快な事、口にしてるだろうけれどさ…。

それでもなー。うん、年はそれこそ親子ほど離れているけれど、叔母とワタシってある意味では同じフィールドに立ってるんだな、と思う。他に自分の家を持ってても、この、兄嫁とその子供もいる家で、姫様やれる叔母と、家でなにもしない私と。
あんまり、嬉しい…というか、褒められたことじゃないとは思うけどね。

まぁなんか、本当は叔母がいい年して子供っぽすぎるって言いたいんじゃなくて――いや、言いたいとは思ってるけど――、嫌いって言いたいだけなのよね。
嫌い……嫌いとも違うか……苦手？のほうが近いか…。
嫌なことがあるとすぐ不機嫌になって怒り出すの、ちょっとやめてくれないかなぁ、と。いや、昔からそうらしいし、無理だとは思うけどさ。
でも羨ましいとも思うんだけどね。そういうイメージがあるっていうの。キレてても、別に良くあることだ、で済ませてくれそうだから。
まぁ、ワタシが周りを気にしすぎなんでしょうけれど。それでも、できないんだよねぇ。だから、素直に感情出す叔母は苦手だけど、羨ましくもある。
ただ、叔母のような感情表現がしたいのかって言われたら、それは否ですが（笑

あーぁ、愚痴ってばっかりでいやだなぁ。

でもそう、将来そういう風に思われたくないなら、親にはなるべきなのかなぁと。いやそんな簡単にはなれないけどさ。
でも、二周りも年下の人間に子供だって思われないためには、是非とも大人ってやつになりたいですね。自分で子供産むなんてぞっとするけど。
究極の選択ですよ。他人に餓鬼と思われ続けるか、自分の中の不快さに目を瞑るか。
いま選択を迫られてるわけじゃないけどさ。あーぁ。

ほんとは子供のままいられるのなら、この時間がずっと続いてくれるのなら、それが一番望ましいんだけどね（苦